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家づくりの女性プロフェッショナルたちの“お仕事”拝見! 女性専門家インタビュー

こんにちは! そろこです。

インタビュー第3回目は、CFPファイナンシャルプランナーとしてメディアやセミナーでご活躍の北野琴奈さん。マネーや家づくり資金は女性にとっても大きな関心テーマ。最近ご出産され、女性として、妻として、ママとして、ますます「お金に対する見識が広まった」という北野さんに、同じ女性・ママ視点で家づくりや資金計画、そして人生のマネー管理についてお話を伺いました。

Interview vol.3 北野琴奈さん

そもそも北野さんは、
なぜこの仕事をめざされたのですか?

結婚して家計を管理する立場になり、たとえば保険証券の見方ひとつから、自分がお金のことを知らないことに気づきました。最初は仕事にするつもりはなく、自分のために勉強しようと思ってAFPを取得し、さらに深く勉強したいと思って国際ライセンスであるCFP®を取得しました。家計簿は今も続けていますよ (笑)。

この仕事のどんなところが魅力だと思いますか?

そうですね。「勉強すると、家計だけでなく税金など、こんなに世の中のお金の流れや仕組みが分かるようになるんだ」と思いましたね。

また、ご相談者からお金のご相談をいただくと、最終的なご判断はご本人にお任せするのですが、それに至るための気づきになるヒントをお話することで、「なるほど」と納得して最終判断していただけることが分かりました。

そんなふうにお客様に「本当によかった」と喜んでいただいたときが、「やっててよかった」と感じる瞬間ですね。

最近ご出産されたということですが、お子様が誕生される前と後では、お仕事や生活のうえでどんな変化や気づきがありましたか?

先行き不安な時代の中、小学校などでも子どもたちに自立させるための金銭教育が行われていると聞きます。私自身、子どもをもって「小さい頃からお金のことを教えていく必要がある」とより強く思うようになりました。でも子どもは大人と違ってお金を「言葉」「文字」で教えても伝わりにくいですよね。やはり周りの大人や親のお金に対する考え方や日々の生活行動がとても影響するように感じています。

なるほど。このサイトはちょうどそんな、子育てスタート期に差し掛かり、「そろそろ戸建て購入を考えようかなぁ」と考え始める全国の主婦や若いママさんたちがターゲットです。そういう世代の女性たちは、マイホーム購入についてどのように考えたらいいでしょうか?

右肩上がりの収入が期待できない時代にあって、「教育費どうしよう…」「収入が下がったらどうしよう…」と一度にあれこれ考え過ぎて、パニクってしまったりマイホーム購入に二の足を踏んでしまう若い女性や主婦の方も少なくないように思います。しかし、だからといって毎日毎日節約に明け暮れて、せっせと貯蓄だけしている…というのでは、本来何のための人生か分からなくなりますよね。

そういう先行き不安な主婦・女性たちは、
人生や家づくりの資金計画をどのように考えたらいいでしょう?

不安になるのは、先を見通していないからです。人生でいつ、どのくらいお金があれば事足りるのかが分かっていないから、貯蓄をいくらしても不安になる。逆に、「この先の人生でいくらあればおおよそ大丈夫だから、じゃぁ今のライフステージならこのくらい使える」と考えていけば、メリハリのついた節約・お金の使い方ができるのではないでしょうか。

そのための解決策としては、まず「大枠」と「足元」と
の整理をすること。「大枠」とは5年先、10年先、20年先、そしてリタイア後の人生のマネー計画のことです。

たとえば「定年まであと何年で、それまでの年間収入はこれくらいになりそうだ。その中で生活費はいくらくらいかかり、何年先に子どもが入学していくらくらいかかる。リタイア後までに夫婦で例えば2000~3000万円くらい貯めて…」といった感じで、人生のキャッシュフロー表を作成してみる。まずは細かいことは必要はなくて、ざっくりとでいいんです。こういうことが少しずつ分かってくれば、住宅費についても、家賃・更新料などで現在払っている分をマイホーム購入にこのくらい充てても大丈夫…ということが見えてくるでしょう。

なるほど!人生のキャッシュフロー表ですね。

はい。女性はとかく目先のお金のことを考えるのは得意であっても、長いスパンでお金を考えることが苦手かもしれませんね(笑)。今週・今月の生活費、今年の収支までは考えられても、20年、30年先まではなかなか考えられない。現実は考えたくないのかもしれませんが(笑)。例えばこういうことはファイナンシャルプランナーなどに相談してもいいですし、今はWebでも無料でダウンロードできるキャッシュフロー表もあるようなので、ご自分で作成してみてもといいと思います。マイホーム購入の資金計画であれば、住宅会社の営業の方が一緒に考えてくれる場合もあるでしょう。

このように、まず「大枠で考えてから小さく割り振っていく」流れでお金を考えれば、ことさら不安にならないのではないでしょうか。

心強いお言葉をありがとうございます!ところで、住宅ローンについて、史上最長の低金利が続いていますが、これから家づくりを考える人にとっては金利動向も気になるところだと思います。

はい。おそらく現在の経済動向や日銀方針をかんがみると、ここ1-2年で急上昇に転じるとは考えにくいですが、金利動向に振り回されないためにも、まず心がけるべきは、貯蓄をいつの時代も無理のない範囲で続けていくということ。もちろんそれだけの人生は本末転倒ですが、貯蓄をしておけば、繰り上げ返済で元金を効果的に減らしていくことができますし、仕事や勤務先の状況や、配偶者の有職無職の状況が変化しても、いざという時にとにかく安心です。

最近は頭金なしの住宅ローンも増えているようですが。

確かに頭金なしでも住宅ローンは組めますが、以下の2つのリスクも念頭に置いておきたいところです。
①金利上昇時に返済が厳しくなる(頭金を投入したケースよりも利息が増えるリスク)
②万一のマイホーム売却時、残債が多く残っていると売却できないリスク(不足分を自己補填しなければならないことも) こういうご時世ですから、可能であれば頭金は購入物件価格の1-2割は用意できれば、より安心ですね。

よく「賃貸で一生住んだ場合」と
「家を買った場合」の生涯住宅費が比較されます。

今は低金利ということもあり、ローンを組んでも負担をそうさほど大きく感じないかもしれません。ただ、「月々家賃並みのローン返済額」というトークを鵜呑みにせず、生涯住宅費を比較するなら、年間収支、つまり賃貸の場合は「年間の家賃と更新料・引越し費用など」と、持ち家の場合は「ローン月額、ボーナス返済額、固定資産税などの税金、修繕費、管理費(マンションの場合)など」を、どちらも年間で算出した額で比べたほうがいいと思います。また今後金利が上昇した場合は、ローン返済が増えるので、住宅購入にともなう生涯住宅費用はふくらみます。

ありがとうございます。最後に、北野さんは「マイホーム資産をもつ」ことの意味をどのように考えますか?

住まいを住宅費や単なる出費という観点だけで判断するのでなく、「子どもを広い家で豊かに育てたい」「土地という資産ももっておきたい」など、人それぞれの判断で意味の深さは違ってくると思います。そういう中でマイホームは「今の人生をより豊かに生きる選択肢」の一つとして考えたらいかがでしょうか。

損得勘定や節約だけにとらわれず、たとえば若く元気なライフステージの時は、子どもと庭で楽しんだり家族で旅行をしたり、買い物や趣味を楽しんだり、メリハリをつけてはどうでしょうか。「そろこ」さんたちならきっと、そうした賢い豊かな人生の予算管理をしていけることと信じています。

2012年12月

北野琴奈さんプロフィール

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 CFP®認定者、 日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。 津田塾大学英文学科卒業。「お金」や「資産運用」の大切さを実感し、ファイナンシャル・プランナーの上級資格である、国際ライセンスCFP®資格を取得。 同時に、不動産投資・経営についての勉強を始める。 自らポートフォリオを組み、金融・不動産を含めた資産を形成・運用中。

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