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ダイニングキッチンでくつろぐ鈴木さん夫婦。
休日はご主人が料理をつくることが多いそうです

おじゃまします! お宅訪問レポート おうちをおしゃれに着こなしたお宅訪問

木の質感を生かし、
ものが表に出ない
すっきりインテリアの家

東京都の江戸川区にある川沿いの敷地に鈴木さんの家は建っています。家が建ち並ぶ密集地ですが、敷地の真正面に大きな川があるので、風の抜けと見通しのよさが特徴です。この敷地を生かした開放的な家で、おしゃれに暮らす親子4人の住まいを紹介します。

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キッチンとダイニングはベランダを介して外とつながっています。
明るく、眺望のよい場所です

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リビングは2階の真ん中に設けられ、ダイニングと子供たちの
スタディルームにつながっています

川沿いの土地は空が大きい

鈴木さんが家づくりを意識しはじめたのは4年ほど前。子供が大きくなってきて、当時住んでいたマンションが手狭になってきたのがきっかけです。特に収納が不足してきて、ものをしまう場所に困るようになったことが大きかったそうです。

まずは土地探しです。鈴木さんのご主人は東京の江戸川区で工務店を経営しています。仕事のこと、そして子供の学校のことを考えると、対象となるエリアは自然と絞られていきました。

そんなある日、鈴木さんはご主人に連れられて川沿いの土地を見ます。「空と水の空間で気持ちよいと感じました。特に空の大きさが気に入りました」と鈴木さんは振り返ります。このとき見た土地は購入しませんでしたが、それ以降、鈴木さんは川沿いのエリアを中心に土地を探すようになりました。最終的には今の土地に出会い、旗竿敷地で価格も相場より少し安かったこともあり、購入する運びとなりました。

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鈴木さんの家の外観。川に面した恵まれた環境です

眺望と明るさを重視した2階のLDKに

家の設計と施工はご主人の工務店に依頼しました。鈴木さんが一番大事にしたのは、温かくて明るい家にすること。鈴木さんがそう考えたのには訳があります。「当時住んでいたマンションが、西と北に向いた角部屋で、冬寒くて夏暑いという状況でした」。

鈴木さんの家の敷地は、川に向かって開けていますが、両隣は建て込んでいます。そのため、1階は日が射し込みにくいと想定されました。そこで、1階には寝室や子供部屋、浴室などを配置し、生活の中心になるLDKは2階に設けることにしました。「2階リビングの家は見学会などでいくつか見ていたので、抵抗はありませんでした」と鈴木さんはいいます。当初、キッチンを2階の中心に設ける案もご主人から提案されましたが、いろいろ検討した結果、リビング・ダイニングを広く使える今の間取りに落ち着いています。

ダイニングはベランダにつながっていて、窓を開けると室内が川と空と一体になります。日差しはたっぷり入り、眺望もよく、常に風が流れる気持ちのよい場所です。さらに2階はロフトとルーフバルコニーにつながっていて、縦方向にも伸びやかな空間になっています。都心でありながら、ゆったりとした環境を得られるのは注文住宅ならではです。

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主照明の蛍光灯を梁に仕込むことで天井がすっきりします

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子供部屋につながるウォークインクローゼット。大きなものはここに収納しています

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ロフトからはルーフバルコニーに出られるようになっています

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子供たちのスタディルーム。引き戸で仕切れますが、普段は開いています

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ホテルの一室を思わせるおしゃれな寝室です

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寝室には大きなクローゼットが設けられています

ものが表に出ないための工夫

こうした大らかな空間をもつ鈴木さんの家のインテリアは、とてもおしゃれにまとめられています。まずは素材のコーディネートが考えられていることです。「木が多めに見えているのに、くどくなくて気に入っています」と鈴木さんは評価します。

鈴木さんの家のインテリアは、白い壁と天井にナラ材のフローリングを合わせています。キッチンのカウンター材もナラ材です。そこに露しにした柱や梁が絡み、ほどよいアクセントになっています。構造のための柱や梁がデザインとして生かせるのは、木造軸組工法ならではです。

造り付けの収納が多いのもポイントです。「箪笥を置くのが嫌だったので、収納は造り付けを中心にまとめました」と鈴木さんは振り返ります。建築と一体化することで、収納量を確保しつつ、収納の存在感を感じさせないので、空間がすっきりとした印象になります。

さらに大事なポイントが、鈴木さんの暮らし方です。部屋のなかに余計なものが出ていないのです。もともと鈴木さんはものを飾るのが好きではないといいます。「ホテルの部屋のように生活感がないインテリアが好きですが、実際にはそこまでやると不便すぎる」と鈴木さんは考えました。

生活のしやすさを考えると、生活雑貨などがすぐに取り出せたほうが便利です。そこで、鈴木さんは収納にこだわりました。「近くにあると便利だけど見せなくてもいいものは全部しまえるようにしました」。

その代表的な例がキッチンカウンターの収納です。ダイニングで必要になる筆記用具や爪切り、常備薬など細々した生活雑貨が効率よく収納できます。出しやすい位置にある収納はしまいやすい収納にもなります。それぞれの場所で行われる行為や作業に合わせた収納を設けることで、ものが表に出ない散らかりにくい空間になります。

ものが出ないという点では、キッチン周りにも工夫があります。まずはガラスの扉が付いた吊り戸棚です。扉の材質を曇りガラスにしたり、中が見えない素材にすることも検討したそうですが、透明感を重視してガラスにしています。ポイントはなかに入れる食器類にルールを設けたことです。「収納のなかが透けるので、白色とガラスの食器だけを入れています」。色を揃えることで、中が見えてもすっきりとした印象が保てます。また布巾が見えないように布巾掛けを収納扉で隠しています。

こうしたインテリアの工夫と暮らし方の工夫で、鈴木邸は子育て世代でありながら、とてもすっきりした、おしゃれな家になっています。

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ダイニングに面したキッチンカウンターに造り付け収納を設けることで、散らかりにくくなります

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キッチンの「収納力」を高めることで、ものを表に出さないですみます

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布巾が表に出ないようにキッチン収納に組み込んでいます

鈴木邸 DATA

家族構成 夫婦、子ども2人 敷地面積 105.6㎡(32坪)  延床面積 94.49㎡ 1階/48.94㎡ 2階/45.55㎡
構造・工法 木造軸組工法

■この家を建てた工務店

大和工務店(だいわこうむてん)

〒132-0023
東京都江戸川区西一之江3-39-21
TEL 03-3651-2474

http://www.daiwa-koumuten.co.jp/

東京都・江戸川市にある創業160年と歴史の長い工務店です。高断熱高気密の実績が豊富です。また古くからリフォームに力を入れています。国の基準を超える高性能な躯体と大工造作を生かした、光熱費のかからない居心地よい空間づくりには定評があります。

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営業から広報、リフォームの現場担当まで業務は幅広い

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同社のPR誌「Gコミュニケーション」。家づくりの情報だけでなく、各種のお役立ち情報やイベント情報も掲載されているので、地域では人気のミニコミです。

■この工務店の女性スタッフ

白井 たけ子(しらい たけこ)さん

白井さんは大和工務店で働くようになって20年。住宅の仕事が好きで、つてを辿っているうちに今の職場に出会いました。営業からイベントの企画や運営まで白井さんの仕事は多岐にわたります。なかでも長年続けているのが、「Gコミュニケーション」という同社発行の月刊ミニコミ誌です。白井さんは創刊から編集と執筆を担当し、遂に最近200号を超えました。

最近では過去に建てた家の修繕に携わることも増えました。「昔の発注書を調べて、それと同じ品番や代替品があるかどうかをメーカーに問い合わせるようにしています」。品番が残っていたり、代替え品が使えれば修繕は簡易かつ低コストで済みます。建て主にとってとてもありがたいサービスです。さらに新規顧客のリフォームを担当することも多くなってきています。問い合わせをしてきたお客さんと話をしているうちに打ち解けて、そのまま白井さんが現場まで担当することになりやすいのです。

白井さんがお客さまの信頼を得やすいのは、お客さま目線で提案するためです。掃除や調理のしやすさを踏まえて機器交換や修繕などのアドバイスをするので、お客さんの評判がとてもいいのです。「建て主が悩んでいる場合、生活者としての率直な意見を伝えて、方向を示すようにしています」と白井さんはいいます。

最近、白井さんはハウジングライフプランナーという資格を取りました。これは「一般社団法人移住・住みかえ支援機構」が運営する住み替え支援に従事する資格です。ますます仕事の幅を広げていく白井さん。今後の活躍がとても楽しみです。

取材日:2013年6月24日

Text:大菅 力/Photo:山下 弘毅

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